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在校生

【国際キャリアコース】インドの農村地域の学校とオンライン交流(2/3)

2/1(月)の特別講演に続き、今回も「自分の視野を広げる」ための活動として、インドの農村地域にあるプレマメッタスクールとZOOMを用いて交流を行いました。1、2年生の国際キャリアコースの生徒と2年生の選抜クラスの生徒、計4クラス80名以上の生徒たちが参加しました。

インドの農村で学校に通うということ
プレマメッタスクールの校舎

プレマメッタスクールのあるブッダガヤのスジャータ村は、仏教の聖地としても知られる農村です。町の学校まで通うには、約8キロメートルの距離を歩かないと行かれません。さらに女の子は、その間にレイプ被害に遭う危険があったり、家事手伝いをしたり、結婚するときの持参金を稼ぐために小さい頃から働いたりしなければならないなど、様々な理由で学校に通うことができません。
今回お話をしてくださったアヌープさんは、自分自身も学校に通えず育ちましたが、「この村の子ども達にも学校教育を」と、17歳の時自らスジャータ村に学校を作りました。その後、この活動に感化されてボランティアとして参加していた日本出身の夕子さんと、ご結婚されました。現在は、学校の資金を得るためにゲストハウスの運営を行うなど、他のスタッフの方々と一緒に活動をされています。

お話して下さったアヌープさん・夕子さんご夫妻

授業では、初めにお二人からインドの生活や食事、そして学校の状況などを教えていただきました。
話をお聞きしてとても驚きました。もちろん、日本の生活との違いにです。
「携帯を持っているのはお父さんだけ」
「テレビはない」
「女の子は13歳で結婚をさせられる」
「お嫁に行くとき200~300万円ほどを嫁ぎ先に結婚持参金(ダウリー)として渡さなくてはならないので、みんな女の子を生みたがらない」
など、日本では考えられないお話ばかりでした。

遠く離れた女の子達と交流

コロナウイルス感染防止のため、インドは全土で学校が休校となっているそうですが、この交流のために卒業生の女子生徒7名が参加してくれました。ところが生徒たちは皆マスクをしておらず、「あれっ」と思ったのですが、その理由は「そもそもマスクが手に入らず、たとえ売っていても買うお金がないからだ」ということを聞き、さらに驚きました。
アヌープさんと夕子さんお二人からのお話しのあと、日本とインドの生徒同士、質問の時間をとって交流をしました。お互いの文化や生活習慣は違いますが、「同じティーンエイジャーとして、考えていることは変わらないな」と感じました。

プレマメッタスクールから参加してくれた女の子達

現地の生徒たちは日本とは比べものにならないくらい不自由な生活をしていると思いますが、「それは逆に私たちが豊かすぎるのではないか」という気持ちにもなりました。というのも、とても生き生きとした彼女たちの笑顔が、貧しさを感じさせず、あまりにもまぶしく思えたからです。