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学校行事

イギリス修学旅行レポート③

11月7日(日) 3日目

今日もロンドンのお天気は晴れ時々曇り。風もなく、穏やかなお天気に恵まれました。イギリス生活も3日目になると、生徒たちの朝の挨拶も“おはよう”から“Good morning”に変わり、レストランでの会話も“Tea please”、“Thank you”、“No thank you”といった言葉が自然と出てくるようになってきました。ふざけながらも積極的に英語を話そうとする生徒も多く、気持ち的にもかなり余裕が出てきたようです。

今日の午前中はホテルからバスで1時間半ほど移動したところにある世界遺産、世界七大不思議の1つとされるパワースポット「ストーンヘンジ」を見学しました。周りに何もない、大草原の中からその巨大な建造物が突然現れると生徒たちからは驚きの歓声が上がりました。今から約5000年ほど前に作られたと言われるこの巨大遺跡は誰が、何のために、どのように作られたのか、まだまだ謎に包まれていて諸説があるようですが、夏至の日の出と冬至の日没の方角を正確に指すように岩が整列されていることから、天文学的に高度な文明を持った民族が造ったことは確かなようです。クレーンも何も道具のない時代にどうしてこのような巨大な岩を10メートル近い高さに持ち上げることができたのか、見れば見るほどミステリアスな建造物でした。

午後からはストーンヘンジから1時間ほど移動したところにあるバースを訪問。現在のお風呂を意味する“Bath(バス)”の語源にもなったこの地は天然温泉が湧き出る場所で、ローマ時代に公衆浴場として巨大な浴場が建設されました。その後18世紀になると上流階級の保養地として栄えることになり、今では高級住宅地であるとともに観光地としても有名となりました。街の建物はすべてバースストーンと呼ばれている、ハニーカラーのレンガで造られているため、壁の色が統一され、街全体が優美でどこを見ても絵はがきになるような美しい街なみに感動するばかりです。今でも毎日何万リットルというお湯が湧き出ているため、浴場からは常に湯気があがっていて、1年を通して暖かいお湯がはられているようです。またその温泉を床の下に引き込んで世界で初めて床暖房の施設が造られたのがこの地であり、昔の人たちの生活の知恵に驚かされるばかりです。日本人はみんな温泉が好きですが、古代ローマ時代の人々がここで温泉につかりながら何を語っていたのか、そんなことを想像してみると面白いものです。

明日の午前中はナショナルギャラリーを見学、午後はロンドン市内を班行動する予定です。